ミッションを掲げて行動にうつすことで、思いがけないインパクトを社会に与えることがある
タイトルにある通り、ミッション遂行→想定していないアウトプットが生まれる。
っていうことが起こるときがある。
先日紹介したAirbnbを例にとると、
彼らのミッションは
「旅行に対する人々の価値観を変える」
という自分たちの価値観の押し売り感があるものであった。
もちろん、新しい旅行スタイルの提供であるし、個人的にも価値観に賛成するので、
悪くはないと思った。
ただ、「本当に価値観を押し売るだけでいいのだろうか?」
「社会に対する課題を解決する崇高なミッションでは少なくともないよな?」
なんて思ってた。
ただ、彼らの価値観の押し売り、ある意味「おせっかい」なことが、
実は社会という大きな視点で見たときにも大きな影響を与えていることがわかった。
大進撃AirBnB、「家の短期レンタル」合法化へ : ジョブサーチ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
この記事は、ざっくり言うとAirbnbサービスがもともとは違法であったが、合法化の流れがきている。という記事。
そこで興味深かったのが、Airbnbが社会的な大きな視点で世の中に与えている影響がいくつかあることだった。
1. Airbnbサービスが、地域経済にお金を落とす原動力となっている。
Airbnbを活用することで、従来のホテルに泊まるよりも長期滞在する 旅行者が増える傾向にある。その結果、旅行者はより多額の費用を使い、さらには地元文化も知ろうとするといった現実もある。
2. キャリアのバリエーションが増える
Airbnbに登録してホスト側になることで、フリーランサー 、個人事業主、パートタイマーなどのサイドビジネスとして副収入を得られる。フルタイム以外のキャリアを選択することが今まで以上に容易になる。
3. シャアリングエコノミーの拡大を促進
資産を最大限に生かす、という文化が普及する。 要するに資産をシェアするという考え方が当たり前になってくる。Airbnbの普及が直接的な原因ではないが、シェアリングエコノミーの概念の拡大には一翼を担っていると言ってもいいだろう。
車の所有者が相乗りしたい人を募る「Lyft」
引越しなどのちょっとした人手が欲しい時に、30分、1時間単位で労働力を売買できる「TaskRabbit」
映画館やお寺、野球場といった遊休スペースを貸し借りできる、BtoB向けサービス「SpaceMarket」
シェアリングエコノミーの可能性についての記事。
ソーシャルメディアにより広がる「シェアリング・エコノミー(共有型経済)」の大きな可能性 | ソーシャルビジネス最前線 | 現代ビジネス [講談社]
まとめ
ミッションを掲げて行動に移すことで、想定しないことが周りで起こることがある。
そしてそちらのほうが、ミッション達成で与える影響よりも社会的に価値があることもある。
つまり、あんまーり先のことばっかり考えるんじゃなくて、とにかくミッションを掲げて行動することが重要であるということ。思いがけないインパクトを社会に残すこともあるから。