シマウマ de 考察

海外駐在5年目突入のリーマンが書くブログ。最近はThe Economistの記事を中心に書いてます。

「問題解決型ミッション」と「新価値提案型ミッション」

ミッションをつくる道筋として、大きく分けて2つの型がある。

それらをここでは「問題解決型ミッション」と、「新価値提案型ミッション」と言うとする。
今回は前者に対して具体例を挙げておさらいする。

 

「問題解決型ミッション」

問題解決型ミッションをは何なのか?
イメージとしては、
「現状ある問題に対して、どうにかして解決をはかるんだ」っていかんじ。

要するに現状の問題が起点となってミッションを生み出しているのだ。

具体的な例をあげて、実際に問題解決型ミッションをつくってみよう。

 

地方育ちのモーリくんの場合

大学卒業とともに東京に出てきたモーリくん、29歳。
製造業のマーケティング業に携わっている。
彼は、かねてからあることに深い関心を抱いていた。

空き家問題ってホンマ深刻よな。特に地方の空き家問題ってホンマに厳しい状況にあるわ。これは、何とかせなあかん!!

上にあるような、モーリくんが心から解決したいと本気で思っていること、これが彼にとってのミッションとなる。

そして、モーリくんは考える。

そうや。リノベーションや。空き家問題を解決できるひとつの手段であることは間違いない。空き家のリノベーションをする専門家になって、地方の空き家問題を解決したろっ!!

問題を解決するためにあるべき姿 (To Be)
つまりこれが彼にとってのビジョンとなる。

さらに、モーリくんは早速行動に出る。

リノベーションをうまいことするには、一人よりもチームでやったほうがええやろな。そもそも空き家情報ってうまいこと収集できてるんかな?それとか地方に住みたいって人にどんどん声かけるのもやってみるか。

というわけで、彼は今の職場から抜け出し、ビジョンを叶えるために、「リノベチームを結成」したり、「空き家情報を収集するサイトを運営」してみたり、さらには、「地方に住みたい人同士をつなげるネットワーク」を作ったりしてみせた。
ミッションから降りてきているものだから、ブレない、かつ多岐にわたって繰り広げることができるのである。

うまくいくかどうかわまだ分からないが、モーリくんには頑張ってもらいたいところである。

 

ミッションの作り方

ここで改めて問題解決型ミッションの作り方の整理をしてみる。

Step 1. 深く興味を持っている問題を明確にする。
Step 2. その問題を解決するために自分たちがどうあるべきかを考える。
Step 3. Step 2の姿を達成できるような事業、サービスをとりあえず考えてみる。
Step 4. とりあえずやってみる。

深く興味を持っている問題さえ明確にできれば、Step 3までは比較的スムーズに進めることができるであろう。頭の中で妄想を重ねていけばいいので、決して難しくはない。

しかしながら、決して高い価値はない。なぜならば、そこにはアウトプットは生まれていないからである。

そう、結局は価値があるのは、アウトプットをしてからであり、つまりはStep 4.からなのだ。

とにかく行動。行動することによって価値は生まれるのである。

次回は「新価値提案型ミッション」について考えてみる。