シマウマ de 考察

海外駐在5年目突入のリーマンが書くブログ。最近はThe Economistの記事を中心に書いてます。

なぜピラミッド構造を用いることで、わかりやすく伝えることができるのか?

前回、論理的であることの大切さについて論理的に語ってみるを書きましたが、今振り返るとあんまり論理的に書けてなかった。改めて自分の考えを論理的に伝えることって難しいなって実感。

そこでこの年末年始の休みを使って、論理的思考能力が身につくと言われている


Amazon.co.jp: 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則: バーバラ ミント, Barbara Minto, 山崎 康司, グロービスマネジメントインスティテュート: 本

を読むことにしました。

学びが多かったので、忘れないうちにまとめておきます。

 

学んだことの一つがコレ↓

 

兎にも角にも「考えをピラミッド型に構築する」ってこと。

 

なぜピラミッド構造なのか?

自分の考えをうまいこと伝えられないことがたくさんある。それは仕事に限ったことだけじゃなく、プライベートでもたくさんある。ちゃんと説明できたつもりでも、実はちゃんと伝わっていないことが多い。

その原因は、自分の考えの並べ方が、受け手の頭の中の理解プロセスとうまく噛み合っていないからである。要するに、考えるの構成が相手と共有できていないということである。

だから本書では常に「伝える前にまず自分の考えを整理しましょう、ピラミッド構造を用いて」と言っているのです。

ではなぜピラミッド構造を用いることが良いのか?

 

ピラミッド構造が「人の頭の欲求」を満たしているからです。

 

 

頭の欲求

人の頭の中には「7つ以上の事柄をを関連付けてしまう欲求」と「物事を上から理解しようする欲求」があります。

 

「7つ以上の事柄をを関連付けてしまう欲求」とは、7つ以上のことを覚えないといけないときに生まれます。

人が一度に理解できる事柄には限度があります。アメリカにあるプリンストン大学の心理学者であるジョージ・ミラー氏は「短期記憶の限界は7(±2)個である」とおっしゃったそうな。

それを超えるとどうなるか?

 

関連付けて覚えようとするのです。

 

4つか5つ以上の物事が提示され始めると、頭の中でそれらを覚えておくために、なんらかの(受け手が思う)論理的な分類にしたがって物事をグループ分けしようとするのです。

これが「7つ以上の事柄をを関連付けてしまう欲求」です。

 

「物事を上から理解しようとする欲求」は、そのまんま。文書があるとしたら上から読んで理解しようとしてしまうことです。

 

要約すると、受け手は、当然のごとく上から下に(トップダウンに)考えを理解しようとします。それと同時に無意識のうちに記憶しようとするものをグループ化します。

したがって、それらを伝え手が誘導してあげれば、受け手は無理なく矛盾なく与えられた情報を理解することができるのです。

 

それゆえにピラミッド構造を用いて考えたことは、相手に伝わりやすいのである。

 

すんごいありきたりなんですが、自分の考えを表現するのってすんごい難しいなって改めて思った。でもこれは事業を行うときには絶対必要で、というか普通に生きていくためにも必要なんじゃないかなって思う。
だからこれを機に徹底的に勉強して身につけてやろうって思ってるし、「自分も足りてないわー」って思った人も身に付けるために学ぶべき。