シマウマ de 考察

海外駐在5年目突入のリーマンが書くブログ。最近はThe Economistの記事を中心に書いてます。

リオ五輪にやってくる38万人をAirbnbが救う

短期空き部屋レンタルプラットフォームサービスを繰り広げているAirbnbについての更新記事です。

2016年に開催されるリオ・オリンピックのスポンサーにAirbnbも選ばれたというニュースが入ってきました。

newspicks.com

 

昨年行われたサッカーブラジルW杯でも非公式に活躍したAirbnbですが、この度正式にリオ・オリンピックのスポンサーとして表舞台に出ることになります。

なぜAirbnbに白羽の矢が立ったのか?

大手ブラジル旅行会社は、リオ五輪が開催される17日間でおよそ380,000人の来訪者が訪れると想定しています。

しかし、現状はオリンピック関係者(選手やチームのスタッフ、家族やIOCの人々)のために必要とされる40,000床しか用意できていません。

つまり、来訪者に対しては準備が整っていない状態なのです。

今からの建設を始めるにしても時間も間に合わないし、コストも莫大にかかってしまいます。

そこで、その宿泊施設不足の問題を解決する策として、Airbnbを活用するということに至ったのでした。
前述した通り、Airbnbは2014年に同じくブラジルで開催されたサッカーW杯の際に約100,000人の来訪者を泊めた実績もあるので、この度オリンピック協会は正式に打診することになったのでしょう。
オリンピック側はAirbnbに対して最低20,000床を準備して欲しいと依頼しているようです。

20,000床の準備だけで380,000人の来訪者の寝床をまかなえるのか?

380,000人。20,000床。規模が全然合わないじゃないか!!とぱっと見ると思ってしまいましたが、そのからくりを計算してみました。

オリンピックが開催される期間は2016年の8月5日から8月21日にかけての17日間。つまり(まあ考えたらわかることであるが)いっぺんに380,000人もの大群が押し寄せる訳ではないのです。

仮に均等に来訪者が来るとすると、1日あたり22,352人となります。
すんごい雑な計算ではあるけど、この人数だと20,000床くらいあればけっこうな人数をまかなえるっていう計算になるのかな。
もちろん宿泊施設はAirbnbだけではないので、Airbnbにはひとまずこれくらいの働きをしてもらえればそれでいいという計算なのでしょう。

改めて考えてみてもやはりAirbnbのサービスはすごいですね。
初期投資ほぼゼロでどんどん宿泊施設を増やしていけるから。

ロンドンオリンピックのときにも非公式で活躍してたみたいだし、これからイベント x Airbnbのコンビネーションはどんどん増えていくんじゃないかなと思う。

この現象は世界のどこに行っても今後見られていく現象ではないだろうか。日本だと2020年に開催される東京オリンピック時にはもちろん、他にも、宿泊施設が完備されていない地方のイベント、たとえば音楽フェスなどを開催した際にも近くの民家を利用したAirbnbサービスが流行るのではないだろうか。

前にも言ったけど、今後のAirbnbの展開にますます期待!!

そしてそれと同じようなシェアリングエコノミー系サービスにも期待ですね。

 

元記事はこちら(英文)

riotimesonline.com