シマウマ de 考察

NY駐在4年目サラリーマンが洋書のレビューを中心に書いていきます。最近は生産性を高めることにもハマっていて、脳の働きや睡眠についても研究中。他にもニューヨークで感じたことなどもたまに書いてます。

読書のジレンマからの解放:本の内容を記憶する「マインドマップ読書法」

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本を読むのが好きだ。でもひとつ問題があって、それは読んだ本の内容を忘れてしまうことだ。かといって内容を覚えるためにメモしながら読むと、メモするのに時間がかかりすぎる。その結果、読むこと自体が億劫になってしまう。さらに問題なのは、メモした内容もたいして覚えられてないことだ。

そうなってくると、「たくさん本を読みたいけど、どうせ内容を記憶できないのなら、読んでも意味がない」という読書のジレンマに陥る。英語の本の場合は、読むこと自体に膨大な時間を要するので、そのジレンマが一層強くなる。

こんな読書のジレンマを解決する方法がある。それがマインドマップ読書法」だ。この方法を用いれば、記憶の長期的な保持が可能になる。しかもマインドマップは短時間での作成が可能なので、作業自体が億劫になることもない。

そんなわけで、今回はマインドマップ読書法について書いていく。参考にした本はマインドマップ創始者であるトニー・ブザン氏Mind Map Mastery。この本は2018年3月に発行されたもので、マインドマップの基本ルールから、AIなどの新たなテクノロジーマインドマップがどのように絡んでいくのといった、旬の話もされているので、既にマインドマップを知っている人にもおススメな本になっている。

Mind Map Mastery: The Complete Guide to Learning and Using the Most Powerful Thinking Tool in the Universe

Mind Map Mastery: The Complete Guide to Learning and Using the Most Powerful Thinking Tool in the Universe

 

 

なぜマインドマップが記憶の保持に良いのか?

そもそもなぜマインドマップが記憶の保持に良いのか、という点について簡単に触れる。

乱暴にまとめると「脳の働きをブーストするように工夫されているから」となる。工夫している箇所は以下の二点。

  • 左脳と右脳の両方を使うようにできている

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    左脳と右脳の役割は違う。左脳は文字や論理などを司る一方、右脳は図や色に反応する。マインドマップのルールのひとつは、できるだけ多くの図と色を入れること。つまり、マインドマップのルールに従うことで自動的に脳全体を活用することになるのだ。
  • 情報を記憶する仕組みと同じ仕組みで作られている
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    中心にメインとなるテーマを(図で)添え、そのテーマから連想するもの・ことを放射状に加えていくのが、もうひとつのマインドマップのルール。実は、これは脳が情報を記憶する仕組みと同じなのである。

    赤ちゃんの学習プロセスを例にとる。生後まもない赤ちゃんは20 - 25cmほど先しか見えない。これはちょうど母親の顔の位置になる。赤ちゃんはまず母親という存在を理解し、母親から派生するものを順に覚えていく。「ご飯」であったり、「パパ」だったり、「愛情」だったり。

    この覚える仕組みは大人になっても変わらない。「先週土曜日の晩御飯は何を食べた?」かと聞かれ、すぐに思い出せなかったとする。そんな時は、その日の夕方はどこにいたのか?誰といたか?など、晩御飯に関連されるものから思い出していくと、最後は思い出すことができるのである。

マインドマップを使うことは、左脳・右脳を活性化し、かつ脳が情報を記憶するプロセスを可視化することである。つまり、脳のポテンシャルをできるだけ引き出すことになる。だから記憶力が上がるのである。実際に、科学的にもマインドマップが記憶の保持に効果があると立証されている。

 

マインドマップの描き方

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なぜマインドマップが記憶の保持にいいのかを把握していれば、描くのは造作ない。準備するものは、真っ白な紙と、色のついたペンを3色以上用意するだけ。

必要なステップは以下の3つ。

  1. 紙の中心にメインテーマを象徴するイメージを描く
  2. 中心から放射状に枝を描く。枝の色はそれぞれ変える。
  3. 枝の先に中心から連想するイメージを描く。一言のフレーズでもよい。

以上。

後は、ステップ2, 3を繰り返して、他の枝の先も描けばいいだけ。枝の先から更なる階層となる枝を描いてもいいが、できるだけ複雑にならないように、多くとも3から4階層に抑えておきたい。

 

マインドマップ読書法

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マインドマップも良さを理解し、作り方を知ったところで、自分の生活に取り入れなければ意味がない。情報を保持する脳の場所と、このような手続き記憶を保持する場所は違うのだからマインドマップを描く」という行為を記憶するには、実際に描きつづけるしかないのだ。

というわけで、ここからは「Mind Map Mastery」の内容からは少し逸れ、私が取り入れているマインドマップ読書法を簡単に紹介する。

  1. 本を読む目的を明確にする。
  2. その目的を紙の中心に描く
  3. 本を高速でざっと読む
    目次、まえがき、(あれば結論)はじっくり、後は気になった個所以外は高速で読む。このとき、全部読んで理解するという感覚は排除する。
  4. 設定した目的を理解するのに必要なキーワードを3 ~ 7つ、枝として描く
  5. その枝からさらに必要となる細かな要素を描く

これを徹底して繰り返す。この方法の良い点は、読む目的が毎回明確になること。目的が明確であれば、読むべきところが自然と見えてくる。それができると、全ての文字をじっくり読んで理解しなければいけない、という感覚も排除できる。結果として読むスピードが上がる。

マインドマップに記載する内容もキーワードのみなので、作成するのにあめり時間もかからない。だから続けられる。続けることで、精度も上がる、精度が上がれば理解度も高くなる。

このようにマインドマップ読書はいいことづくめなので、ぜひともトライして頂き「本を読みたいけど、読まない」という読書のジレンマから自分を解放して欲しい。