説明下手からの脱却へ:説明力があがる3つのコツ
「どんなときでもバッチリ伝わる!説明力があがるコツ」は説明力をあげたい人に向けて書かれた本。説明力がある著者によって書かれた本なので、非常に読みやすい本であった。
ちなみに、今なら(2018/9/16)およそ300円で入手できる。
はじめに触れておくと、自分も説明が苦手である。
知っていることが多い分野の説明ほど、難しいと感じてしまう。言いたいことで溢れてしまうからだ。話している途中、要するに何を伝えたいのかが分からなくなり、結果的に相手も自分も混乱させてしまうことがある。
本書では、説明力をあげる52のコツを提示しているが、本記事では上述した症状(言いたいことがありすぎて説明が下手になる)を解決となるもののみにフォーカスしている。
説明が下手な原因は?
ダメな説明は、総じて「説明の道筋を明らかにすることができていないから」と著者は主張する。その主な原因は以下である。
・聞き手が求めているものを理解できていない
・話す順序が整理されていない
・聞き手と全体像の共有ができていない
・具体的な詳細に入りすぎてしまっている
ここで冒頭に挙げた自分のケースを引き合いに出してみる。
「言いたいことが溢れてしまう」というのは聞き手の求めているものを無視しているし証拠であるし、「知っていることが多い」せいで、具体的な詳細に入りすぎている可能性が高い。
また、そもそも自分の話したいことベースなので、全体像の共有も欠けがちだし、話す順序も整理されていない傾向が高い。
本書では説明を「道案内」に例えている。説明上手な人は道案内が上手い、とよく耳にする。というわけで、自分の説明を道案内に当てはめてみた。
まず、行き先の情報が曖昧。ルートをを設定した後でも、何度も勝手にルート変更される。さらに縮尺がものすごいズームになってしまっているので、ルートの全貌が見えない状態。といった感じだろうか。
どおりで、説明が下手なわけだ。。。。
説明力をあげる方法
この状態から脱却するにはどうすればいいか?いかにして説明の「道筋」を明らかにできるのだろうか?本書から見つけたポイントは以下の3つになる。
- 目的を考える
説明をする目的は何なのか?聞き手は何を聞きたいと思っているのか?を明確にする。 - 情報を絞り込む
説明する目的に沿って、情報を一つに絞り込む。知っているからといって情報を詰め込みすぎてはいけない。相手を混乱させてしまうだけである。 - 説明前の準備をする
事前に論理構造を整理しておく。頭の中は意外と論理的にはなれないので、紙に書き出すのがベスト。相手が理解しやすいような順序を事前に導き出しておく。
これら3つのポイントを常に意識する癖をつけることで、説明下手から脱却できるようになる。仕事の報告はもちろん、プライベートの会話でも有効。
まとめ
本記事では、説明が下手な原因は道筋を明らかにできていないからであり、その道筋を明らかにするための3つの方法を述べた。
これを常に心がけることによって、説明力が向上する。安心して聞き手を目的地へナビゲーションできるようになるのだ。
冒頭の症状に悩む人は、情報を絞り込む、というのが特に欠けている部分なので、その点を意識して、物事の説明やアウトプットを続けてみて欲しい。