シマウマ de 考察

ニューヨークで見たもの、感じたこと、考えたこと

日本人とタトゥー

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今回は2月10日号のThe EconomistAsiaから日本の温泉事情について取り上げられていたので、そちらを解説する。

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体にタトゥーを入れている人を禁止している温泉が日本には多いが、外国人観光客が増えて行くにつれてその慣例を変えて行くべきかどうかという話。2013年のマオリ族の訴えをきっかけに日本の観光庁が「禁止を緩和することを検討してほしい」との呼びかけがされたそうだが、2015年時点でも半分をゆうに超える温泉・銭湯業者はタトゥーが身体に入っている人の来客を拒んでいるとのことのが実情。果たしてスポーツの祭典である東京オリンピックのときにはどのような対応するのか???

表現
日本人が連想するタトゥーの説明をクリアにしていたので抜粋する。
In Japan tattoos are associated with criminals. Many yakuza mobsters spend hundreds of hours under an inky gun having their entire bodies painted, as a sign of gang membership and to show they can endure pain.

語彙
・quandary = 困惑、当惑、板挟み
・haunt = 出没する
・brothel = 売春宿
・thug = a violent person, especially a criminal
・plaster = (この場合は)タトゥーを隠すために身体に貼るもの
・abstain = 避ける、棄権する
・indigenous = 土着の、原産の、[ある土地・国]固有の
・fume = 憤慨する、いらいらする

注釈
・Thermae-yu spa: テルマー湯。新宿歌舞伎町にある温泉。通常入館2,400円とやや高い。
・Tatto: かつての日本ではヤクザの象徴。温泉だけでなく、ジム、プールなどでも入館はお断りしているところが多い。
・29m visitors: 2017年の外国人訪日顧客数は2,900万人。2013年の3倍。黒田バズーカによる円安とビザの緩和が要因。2020年の目標は4,000万人。
・the Japan Tourism Agency (JTA): 観光庁
・Maori: マオリ族アオテアロアニュージーランド)にイギリス人が入植する前に先住していた人々。身体装飾としてタトゥーを顔や全身に入れている。あいさつとして互いの鼻をくっつけ合う。

デジタル医療についてThe Economistが語ること

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これからは頻繁に、The Economistで面白い記事を取り上げて簡単な解説をしようと考えている。解説と言っても記事の詳細を翻訳するのでなく、記事の書かれている単語の意味や、話されている文章自体の背景の説明に重きを置いていくつもりである。この記事を読んで頂いてから、実際の記事を読むと理解がしやすくなるというイメージで書いている。つまり本記事は、国際情勢を知りたいのみの人向けではなく、どちらかと言うと「英語勉強も兼ねて国際情勢を知るためにThe Economistを読みたい、でもいまいち理解できなくて困っている」という日本人のために書かれている。すごくニッチなところを攻めているのだ。

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記念すべき第一回目に取り上げるのはテック業界でも話題になっているデジタル医療の話。2月3日号のThe EconomistではLeaderのトップ記事に、テクノロジーの発達で急激に実用化が進むデジタル医療について取り上げている。Leader以外にもBusiness欄で軽く特集されていたので、今回はそちらの記事を簡単に解説する。

冒頭でも伝えている通り、トピックはDigital Health。”Tech Giant”と言われる超巨大IT企業がヘルスケア事業に進出して来たって話を詳しく解説してくれている。その結果、一般消費者に質の高い診断の提供や低コストの提供が実現できるようになるとのこと。
本誌の流れは、Apple, Amazon, Google, Facebook, Microsoftなどの錚々たる企業がプレーヤーとしてヘルスケア市場に乗り出してくるが、その中ではAppleが最終的に勝つのではと推察している。鍵を握るのは、セキュリティとiPhoneだとか。
実は10年ほど前にもヘルスケア事業の進出を試みたことはあったが、その当時は普及せずに終わる。しかし、あれから10年経った今、爆発的にスマートフォンが普及したこともあり、今回は普及する可能性が高くなる見込み。普及しすぎると”独占”という目で見られるので、それはそれで苦労する部分も出てくることも予想される。今回の特集では、各社のサービスや特徴を順に説明してくれているので、将来の医療のカタチが想像しやすくなる。iPhoneがメディカル媒体になる話とか。最近のテクノロジーの話は夢がある。夢があるから資金が流入するんだろうな。

さて本記事のタイトルは「Surgical intervention」であった。これを直訳すると外科の介入となるが、おそらく意味合いとしては外科 = 外部であり、もともと畑の違う(外部)のテック企業がヘルスケア事業に進出してきたという意味なのだろう。こんな感じでちょっとひねりのあるタイトルがThe Economistの特徴でもある。


各社のサービスについて
Apple: 1/24、次回のソフトウェアアップデートでHealth appを標準アプリにすると発表。 ただAppleのアプローチ方法はよりハードウェアのサプライに強化している。医療系ハードウェアのプラットフォームデバイスを提供してソフトは第三者に提供してもらう戦略を取る。そんなわけでiPhoneはかなりの強みとなる。
Amazon: 1/30、Berkshire HathawayとJP Morgan Chaseとともに非営利ヘルスケア企業を設立。3社の従業員向けのサービスからスタート。対象者は100万人に及ぶ。医者のアポイントを取るのがものすごく簡単になるようなアプリを作成するとの噂も。まずは自社従業員に試してそこからスケールする見立て。
・Alphabet (Google): 3つ目となるCityblock Healthというヘルスケア企業を設立。同じくAlphabet傘下のVerilyとDeepMinde Healthと連携して展開していく。ヘルスケアのプロをサービス対象者の自宅に派遣するサービス。低所得者層に向けて行われる。NHSと提携してStreamsというサービスを提供。

語彙
・Surgical = 外科の、外科手術用の
・be poised to = ~する構えができて to do
・sphere = 範囲、領域分野
・foray into = [敵地を]急襲すること
・incumbent = having an official position
・undeterred by = くじけない、懲りない、阻止されない
・indispensable = 欠くことのできない、不可欠な
・prolong = to make something last longer
・disrupt = to make it difficult for something to continue in the normal way
・diabetes = 糖尿病 EX)Diabetes is common in Japan among people over 50 - about one in every four people.
・straightforward = 簡単な
・immensely = 非常に
・accelerometer = 加速度計
・arrhythmia = 不整脈
・envisage = (将来のことを)心に描く、予測する = envision
・electrocardiogram = 心電図
・tinker = to make small changes to something in order to repair or imporve it, especially in a way that may not be helpful.
・blood oxygenation = 血液酸素
・inexorable = 変えられない、防げない
・dog = (of a problem or bad luck) to cause you trouble for a long time

注釈
・tech giant: The Economistで良く使われる表現。AppleAmazonといったIT系巨大企業のことを指す。
Apple: Revenue $215bn (2016)。時価総額は世界1位の$ 859兆ドル。ちなみにトヨタ自動車は$ 205兆ドルで世界第43位。
Amazon: Revenue $ 134bn (2016)。時価総額は世界4位の$ 699兆ドル
・Alphabet: Revenue $ 90bn (2016)。Google及びグループ企業の持ち株会社として2015年に設立。時価総額は世界2位の$ 817兆ドル
・Berkshire Hathaway Inc,:ウォーレンバフェットがオーナー兼CEOの米投資ファンド時価総額は世界で第7位の$ 530兆ドル。長期投資スタイルを基本とする。長者番付では1986年以降毎年ベスト10に入り続けている。
・JP Morgan Chase:米国NYに本社を置く銀行持ち株会社時価総額は世界第10位の$ 401兆ドル。
・Verily: Alphabet傘下の会社。ライフサイエンス事業を担当。2015年に12月にGoogle Life Scienceから改名。
・DeepMind: 正式名はDeepMind Technologies Limited。英国で人工知能を研究する企業として2010年に創立。2014年にGoogleに買収される。当時、売上や利益は出していなかったが、その保有する技術や人財の価値を買われた。2015年にDeepMind社が開発したAlphaGoのプログラムがプロ棋士に勝利したことで一躍注目を浴びることとなった。
・Calico: 2013年9月にバイオテック研究開発企業としてGoogleとArthur D. Levinsonの共同出資によって設立される。"California Life Company"の頭文字をとってCalicoと呼ぶ。
・National Health Service(NHS):イギリスの国営医療サービス事業。イギリス国家の約25%が投入されている。
Facebook: Revenue $ 23bn (2016)。時価総額は世界5位の$ 543兆ドル
Microsoft: Revenue $ 85bn (2016)。時価総額は世界3位の$ 731兆ドル
・Health careの市場はGDPの10分の1と言われている。全世界で$ 7trn (2015)の大きさ。
・UnitedHealth Group: Revenue $ 185bn (2016)
CVS Health: Revenue $ 178bn (2016)
パーキンソン病:手の震え、動作や歩行の困難など、運動障害を示す、進行性の神経変性疾患。特に65歳以上の割合が高い。日本では難病指定。
・Medicaid(メディケイド):アメリカ合衆国連邦政府の公的医療保険制度の一つ。もうひとつの公的医療保険制度であるメディケアと共に、1965年に創設された。
 主に低所得者・身体障碍者に対して用意された公的医療制度。費用負担は州と連邦政府
・glucose:グルコースブドウ糖世界保健機関必須医薬品モデル・リストに入っている。甘いを意味するギリシア語由来のフランス語からきている。 -oseは炭水化物を示す化学分類辞。

News peak - 2017年、世界で最も注目を浴びたトピックは?

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今回も12/23版のThe Economistより。2017年に最も読まれたトピックの記事を調査した結果を紹介しているので、その内容を紹介する。情報提供は、Chartbeatというニューヨークを拠点にした調査会社から。なんでも、全世界50カ国で8,000社以上ある出版社がWeb上に出している記事に対して、読み手がどれだけの時間を費やしたかをカテゴリー別に調査したそうだ。読み手の半分は英語圏に住む人々、1/4が欧州圏に住む人々で、残りがその他の国という割合(この中の日本の割合は1%もないんだろうな〜)。ここで表しているチャートは300万ある記事 - 総数25億ワード数 - からこの一年で最もインパクトのあるカテゴリーを選りすぐったもので構成されている。

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一番目につくのはやはりトランプ大統領絡みの記事。彼は2017年で最も注目された人間なのではないだろうか。個人的に興味のあった記事、Brexitカタルーニャ独立問題などに関してはそこまでバズッた感じはない。災害やテロのインパクトもとてつもなくあることを改めて実感。一つのイベントとして捉えるとトランプ大統領よりもはるかに多くの人が注目している。
日本人として気になるは2つ。まず、日本の選挙についてはほぼ注目を浴びているデータが出なかったこと。日本人としてはすこし寂しい事実ではある(このトピックに挙げられているだけでも喜ばしいことか、、、)。
そしてそれ以上に気になったのが、International affairsについて世界から多くの関心を向けられている事実である。おそらく日本人のマジョリティはこれらの記事に目を向けてはいないのではないだろうか?仮に自分が今も日本で暮らしていた場合は、こんな記事を読むこともなかっただろうと思う。では、そういった問題を知ったところでどうなるの?と言われれば論理的に答えられないが、それでも知っておいた方がいいのではないかと感じる。そんなわけで世界に発信されている英語での情報を英語で理解できる能力は持っておきたいと思うのである。今年はたくさんの情報に触れていこう。

Chartbeat社のHPはこちら。

chartbeat.com

 

原油の世界をインフォグラフィックで理解する

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12月23日版のThe EconomistにBarrel特集が掲載されていた。原油には価値がある。ということは何となく理解しているが、なぜ価値があるのか?言い換えると、どういう過程を踏んで世の中に供給されているのか?ということを全く理解していない自分には今回の特集が非常に読み応えがあったので、ここで共有しておくことにする。原油から我々が目にするコモディティへ変換する流れがわかるインフォグラフィックには嫉妬してしまうほどわかりやすかったのも印象的。

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簡単に言語化する。
原油を常圧蒸留(Atmospheric distillation)すると、まずLPG(Liquefied Petroleum Gas)が抽出できる。LPガスやらプロパンガスと言われているもの。
さらに温度を上げるとナフサ(本記事ではエチレン。日本ではエチレンよりナフサがメインのようだ)が抽出、この原料が服やプラスチックのもととなる石油化学原料と呼ばれる。さらに温度をあげると、車の燃料でおなじみのガソリン。ケロシン(灯油)、ディーゼル
ここから減圧蒸留(Vacuum distillation)という別の方法で不純物を採っていき、一部はLPGやガソリンなどとして再活用できるものもあるが、さらに温度を上げていく。ここから抽出できるものはすべて重油と呼ばれる。まずは潤滑油(Lubrication oil)とWaxe、コークス(Coke)、燃料油(Fuel oil)、最後の残油としてアスファルトが残る。

原油は想像していた以上に奥が深い。採掘できる原油それぞれに特徴があったり、埋蔵量と生産量の違いがあったり、原油をもとに国家間で政治的に複雑に絡み合ったり。何はともあれ、世界の情勢を知る上で切っても切り離せない要素のひとつであることが改めて理解できた。

下記は参考資料

www.foc.co.jp

imazeki-shokai.com

11月のふりかえり

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11月が終わり、12月が始まる。

今までは始まりの時期に、目標ばかり書いていた。目標を立てているときはテンションも高くてワクワクしてるんやけど、立てただけで終わってしまうことが多かった。
そんなわけで、これからはやったことを書いていこうと思う。

月の前半は最近のポリシーである”Comittment & Consistancy”に沿って、やりたいことを継続してできていたのだが、11月22日からのヨーロッパ旅行によって、そのリズムが崩壊してしまった。とくに悲しかったのが、先月より続いていたHead Space (MeditationのApp) の連続回数が途絶えてしまったこと。同じくずっと続いていたA4用紙メモ書き1分 x 10枚も続かなくなってしまったこと。普段の生活リズムでないときに、普段行っていることを継続するのは難しい。工夫が必要だ。とは言うものの、訪れたことのない土地に行くこと、異国で頑張ってる友人と会えた今回の旅行は、想像以上の刺激になったので、文句はない。ちなみにブログ更新回数は1回。

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1億円稼ぐには

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1億円稼ぐにはどうすればいいか?
興味のある話題をひろゆき氏がYoutubeで語っていた。

【ひろゆき】バカでも1億稼げる!「とにかく金を稼ぎたい奴は●●になれ!」 - YouTube

金融資産として1億円持っていれば、たとえば利率3%の運用をしたとしても年収が300万円。
不労所得で年間300万円入ってくれば、わりと楽に暮らせるだろうし、
余裕がある分いろんなことに取り組めるので、人生もより楽しくなるはずである。
そんなわけで、すかさず動画をチェックしてみた。

 

結論は、プログラマーになってアプリを開発、一発当ててそのサービスを売り抜ければ1億円手に入るとのこと。
理由はシンプル、他のことをするよりも確率が高いから。
根拠は彼の感覚。氏曰く、ニュースでそんな話をよく見るから。
そんなニュースって言うのは、20代でIT系の会社を立ち上げて買収されたって類のニュース。
ざっくり予想では年間で100件くらいあると氏は予想。
日本国内のプログラマーはおおよそ10万人なので、確率としては1000分の1。
1000分の1ってかなりレアに聞こえるけど、途方もなく不可能な感じもしない。
逆に言うと、そういった事例って、IT関連系で聞かない。
サラリーマンはもちろん難しいだろうし、飲食店やゲストハウスの経営でこうなりましたって話も聞かない。
Youtuberもそれのみで儲けられるような人は本当に少ない。
Youtube収入のみで1億円稼ぐとなると5億PVくらい稼いでないといけなくなる。
これは無理ゲーに近い。
氏の言う通り、確かにプログラマーの方がはるかに確率が高い気がしてきた。
ちなみに宝くじの4等相当になる5万円が当選する確率は10000分の1。
四つ葉のクローバーを見つける確率は100000分の1だそうだ。

 

1億稼ぐにはプログラマーになるのが近道ということ以外にも、この動画で学んだことがある。
儲けるための方法だ。
儲けるために必要なことは2つ。
a. ひとつは、質を高めること
b. もうひとつはマーケットを理解して、マーケットに合わせること(これはブルーオーシャン戦略の考えに近い)
理想の順番は、bを先に理解してからaに取り組むこと。
そうするれば質を高めないと行けない部分がよりクリアになり、高めることによってより鋭利になるから。
エッジの利いたものを稀少性が自然と稀少性が高くなり、その分バリューも高まる。

例にあげる。
1億円稼ぎたいという目標を持っている男がいるとする。
そしてその彼は絵を描くのが得意ということにしよう。
しかしながら二つの選択肢を決めかねている。
選択肢はa. 美術家 b. 漫画家
悩んでいる彼にどちらの選択肢を進めるのが良いだろうか。

正解はb. 漫画家。なぜならば漫画家で1億円稼げる確率が、
美術家で1億円稼ぐ確率よりも高いからである。(真相は不明そこは今は大事ではない)
大事なのはマーケットに自分を合わせるということ。
その後で質を高めてそのマーケットでのバリュー自体を高めるのだ。
マーケティングの大原則だな。

英語を速読するには

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英語で情報収集をする。

これを一つの目標に掲げ、たくさんの英文を読んできたつもりであるが、残念ながらまだまだ日本語のように読むことができない。というか正直なところ、たくさん英文を読むことができていない。

原因の一つは、読むのに時間がかかるからである。同じ分量、内容の記事を日本語と英語で読むとすると、おそらく3倍以上の時間と、10倍以上の体力(脳体力?)を費やしているのではなかろうか。たとえば、日本語であれば3分もかからずに軽く読めたりする文章でも、英文だと10分弱の時間を要してしまうといった具合だ。10分弱の時間を集中して読むというのはなかなかストレスのかかる行為である。読む前に、「よし読むか」という意気込みがないと読めない。

このように英語を読むこと自体にストレスがかかかると、英文に触れること自体が億劫になり、次第に英語を読まなくなる。

仮に、これが半分の5分で読むことができたらどうだろうか?もしくは3分で読み切ることができたらどうだろうか?3分ならストレスをそこまで強くかからないだろう。そうなると英語に触れる機会も勝手に増えるだろう。

要するに、英語を速く読むように鍛えればいいのだ。そうなると好循環に突入できる。英語を速く読めるからたくさんの記事に手を出す→たくさんの記事に手を出せば、今度は慣れもついてくるので、さらに速く読める→さらに速く読めるということは、その分ストレスも少なくなり、さらにたくさんの記事に手を出す。

今までの考えでは、大量の英語を読むと速く読めるようになるということだったのだが、この考えだとその逆のアプローチとなる。まさにコペルニクス的転回である。大量の文書を読んで速く読むようにするのではなく、速く読むこと大量の文章を読めるようにするのだ。

このサイクルを生み出すための事前準備として、文書を速く読むコツをググってみた調。英語・日本語関係なく、かなり効果的かつシンプルな方法がパラパラと検索結果にでてきたので、実践できそうなもので効果がありそうなものをここに共有しておく。簡潔に述べると、下記3点の具体的アクションになる。

1. 悪い習慣を断つこと
2. 読み方を工夫すること
3. 上記2つを継続すること

それぞれの詳細を見ていく。

1. リズムを刻む。サブボーカリゼーションの排除。

読むときに一語一語読まないようにする。人は文章を読んでいる間、頭の中で音読をしていることがあるという。自分の場合、日本語ではこの現象は起きないが、英語を読んでいる場合はほぼ100%この現象が起きていた。この現象(行為)をサブボーカリゼーションと言い、これをしてしまうと読むスピードが落ちるそうだ。なぜなら自分の音読スピード以上の速さで文字を読むことができないからだ。この悪しき習慣を断つ必要があり、これを断つことができれば、今までの2, 3倍のスピードで読むことができるようになるという。試してみない手はない。
サブボーカリゼーションの解消方法は人それぞれであるらしいが、ここで紹介するのは”リズムを刻みながら読む”方法だ。文字を目で追いながら、頭の中で”タンッ、タンッ、タンッ”と唱える方法である。リズムを刻みながら読むので、むしろちょっと楽しくなるというおまけつき。注意点としては、リズムに乗りすぎると体も一緒に動いてしまう場合があり、電車の中でそれをやってしまうと、ちょっと変な人に見られるかもしれない点だが、大きな問題ではない。

2. メリハリをつける。はじめと終わりは丁寧に。

リズムを刻みながら読むことで、読むスピードが格段に向上するが、いくらスピードが上がったからといっても文章を理解していなければもちろん意味がない。そこでオススメするもう一つの方法がある。この方法を使えば、文章をさらに速く読め、かつ理解度も高めることができるのだ。やり方はこれも簡単。全文を一気に読む前に、はじめのパラグラフと最後のパラグラフを先に読んでしまうのだ。それらを読んで文章の内容をざっくり理解した上でもう一度、今度ははじめから最後まで普通に読み切る。読んだことある本をすかさず2度3度と読み直すと、読み直すたびにスピードが速くなる。なぜそれができるかというと、「時間をかけて読むべきところ」「ほぼ飛ばして読んでいいところ」を知っているので、スピードにメリハリをつけて読むことができるからだ。良い記事は、はじめに大まかな流れを示し、最後に結論もしくはさらなる問題定義を投げかけている。これらの部分をかいつまむだけでも、記事の大枠がわかるのである。記事の大枠が分かっているので、初めて読んだ文章でもさも2度目のような読み方ができ、結果として速く読めるし、内容も少なくとも大枠は理解して読むことができるのだ。

3. 継続すること。ローマは1日にしてならず。

最後に大事なのは、継続すること。文章を速く読むのはけっこうな訓練がいる。ローマは1日にしてならず。千里の里も一歩から。とあるように、ひとつの記事を読むだけでもいいから、それを毎日継続してほしい。できれば時間を計って集中して取り組んでほしい、たとえ15分や20分でもいいので。そうすれば、上記に挙げた好循環に入ることができ、ストレスなく英語で情報収集できるようになるはずである。