シマウマ de 考察

NY駐在4年目サラリーマンが洋書のレビューを中心に書いていきます。最近は生産性を高めることにもハマっていて、脳の働きや睡眠についても研究中。他にもニューヨークで感じたことなどもたまに書いてます。

Airbnbに学ぶ「ミッションの作り方」

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今回は「暮らすように旅をしよう」のキャッチフレーズに掲げるAirbnb Inc.のミッションを探る。

先日紹介した星野リゾートのように、ミッション等の言及をされている記事が見つからなかった。ということで、本日に関しては、Airbnbのミッション・ビジョンを自分なりにまとめてみる。するとこのようになった。

ミッション:「旅行に対する人々の価値観を変える」
ビジョン: 「”最高”の体験を提供する伝道師になる」

サービス: 「宿泊施設の掲載、発見、予約ができるSNSサービスの提供」

Airbnbとは?

Airbnbは、世界中の人がユニークな宿泊施設を掲載・発見・予約できるソーシャルネットワーキングサービス。設立は2008年。以来利用者数の伸びは加速し。2015年現在190カ国以上の国に55万件以上の登録がある。2013年には世界で600万泊以上の利用があった。

そのアイデアは空き部屋の有効活用から着想したものだという。米国で開催されるカンファレンスには多くの人が集まり、近辺のホテルは満室、もしくは空室でも価格が高騰しがち。そこで、自分たちの空き部屋を活用できるのでは?と創業者の3人は考え「AirBed and Breakfast」という寝泊まりする場所を貸してもいい人旅行者を結びつけるウェブサービスを立ち上げた。

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どちらかと言うと価値観の押し付け?

「世界を知る方法の1つに、ホテルなどの宿泊施設ではなくそこに住む現地の人たちと出会い、会話をし、現地ならではの飲食店に足を運ぶことがある。これによってより充実した体験ができる。世界中で同様のサービスを提供し、多くの旅行者が喜ぶプラットフォームを展開したいと考え、事業化をスタートした」

これはAirbnbのディレクターであるOle Ruch氏のインタビュー記事にある言葉であるhttp://japan.cnet.com/news/business/35039898/

Ole氏はこのインタビューでは要するに。「旅行の醍醐味は、旅行先で生活を営む人々と関わること。だからその体験を増やすことこそが、旅行を充実させる」と述べている。

また、Airbnb創業者であるBrani Cheskyも同じく、

”Stranger”として旅行先を楽しむのではなく、"Local”としてディープな体験をする」つまり「暮らすように旅をする」ほうが絶対に楽しいはずだ。

という価値観を持っており、その考えを広めたいと考えているのだ。そう、これこそが彼らのミッションである。つまり言い方を変えれば、このサービスの真髄は彼らの価値観の押し付けなのである。

ビジョン=ミッションを達成させるためにあるべき姿

ミッションがはっきりしたところで、次はビジョンを考える。ビジョンとは、ミッションを達成させるためにあるべき姿。と変換する理解しやすい。

Airbnbのビジョンは、「”最高”の体験を提供する伝道師になる」である。

ここに先ほどはっきりしたAirbnbの価値観を踏襲して意訳すると次のようになる。

"最高"の体験 = 旅先でのディープな体験
伝道師 = 世界中に広める集団

つまり、旅先でのディープな体験を提供(演出)し、それを世界中に広める集団になりたい。ということに意訳できる。このような集団になることが、彼らの価値観の押し売りを加速させ、彼らの思い描く世の中に変えられると考えているのである。

ここで重要なのは2つある。いかに”最高”の体験を演出するかということと、どのようにしてその演出を世界中に広めていくかということだ。

そして、この2つの課題を解決するものこそが、Airbnb提供するサービスになるのだ。 

現地と繋がる 世界に広がる

Airbnbサービスはユニークな宿泊施設を予約・掲載・発見できるソーシャルネットワーキングサービス。

ローカルな生活者の空き部屋を利用することによって、旅行者は観光地ではない飾らない現地の醍醐味を味わうことができる。もちろん、迎えてくれるホストの影響も大きいが、宿泊施設の受給以外の、新しい現地ならでは出来事が起こる可能性はホテル泊より増えることは確かだ。 

まとめ

さすがというか、やはりというか、ミッション→ビジョン→サービスの流れが一本の軸として出来上がっている。この軸をブレさせないことが、サービスの価値を高め、洗練し、結果として成功を収める秘訣なのだろう。

ミッションが現状の問題を解決する型ではなく、自分たちが価値ありと信じているものを提供したい、価値押しつけ型であったことは、大きな発見であったし、面白いところであった。この違いについて次に詳しく書いきたいと思う。 

 

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