シマウマ de 考察

ニューヨークで見たもの、感じたこと、考えたこと

Airbnbに学ぶ「ミッションの作り方」

暮らすように旅をしよう (Belong Anywhere)

をキャッチフレーズとして掲げているAirbnb Inc.先日紹介した株式会社星野リゾートのように、ミッション等の言及をされている記事が見つからなかった。ということで、自分なりミッション・ビジョンをまとめてみた。

ミッション:「旅行に対する人々の価値観を変える」
ビジョン:「”最高”の体験を提供する伝道師になる」
サービス:「Airbnbサービスの提供」

Airbnbは、世界中の人がユニークな宿泊施設を掲載・発見・予約できるソーシャルネットワーキングサービス。
設立は2008年。以来利用者数の伸びは加速。現在190カ国以上の国に55万件以上の登録がある。2013年には世界で600万泊以上の利用があった。

そのアイデアは空き部屋の有効活用から着想したものだという。米国で開催されるカンファレンスには多くの人が集まり、近辺のホテルは満室、もしくは空室でも価格が高騰しがちだ。そこで、自分たちの空き部屋を活用できるのでは? と創業者の3人は考え、「AirBed and Breakfast」という寝泊まりの場所を貸してもいい人と旅行者を結びつけるウェブサービスを立ち上げた。

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どちらかと言うと価値観の押し付け?

考えた末出てきたAirbnbのミッションは「旅行に対する人々の価値観を変える」。さっきも言ったように、ミッションについて言及している場面がなかったので、推測ベースなわけである。 

「世界を知る方法の1つに、ホテルなどの宿泊施設ではなくそこに住む現地の人たちと出会い、会話をし、現地ならではの飲食店に足を運ぶことがある。これによってより充実した体験ができる。世界中で同様のサービスを提供し、多くの旅行者が喜ぶプラットフォームを展開したいと考え、事業化をスタートした」

これはAirbnb Managing Director APACのOle Ruch氏のインタビュー記事から抜粋した言葉。http://japan.cnet.com/news/business/35039898/

要するに、旅行では、旅行先に住む現地の人々との関わりが一番の財産になる。だからその体験を増やすことこそが旅行を充実させるんだ。と言っている。

Airbnb創業者であるBrani Cheskyらは「旅行者がその土地のStrangerとして旅行先を楽しむ」現状を、「訪問先でのDeepな体験を楽しむ。つまり暮らすように旅をするほうが絶対にGreatだぜ」となるように変えたいと思っている。

そう、これこそが彼らのミッションである。つまり言い方を変えれば、彼らの価値観の押し付けなのである。

 

ビジョン=ミッションを達成させるためにあるべき姿

ミッションがはっきりしたところで、次はビジョンを見ていく。ビジョンとは、ミッションを達成させるためにあるべき姿。と変換する理解しやすい。

Airbnbのビジョンは、「”最高”の体験を提供する伝道師になる」

"最高"の体験 = 現地でのDeepな体験
伝道師 = 世界中に広める集団

現地でのDeepな体験を提供(演出)し、世界中に広める集団になりたい。そういう集団になることで、彼らの価値観の押し売りができると考えているのである。

ここで重要なのは2つある。いかに”最高”を演出するかということと、いかに世界中に広めていくかということだ。この2つの課題を解決するものが、Airbnb提供するサービスになるのだ。 

現地と繋がる世界に広がる

Airbnbサービスはユニークな宿泊施設を予約・掲載・発見できるソーシャルネットワーキングサービス。

現地住民の空き部屋を利用することによって、旅行者は現地と繋がることができる。出会う人によるところも大きいが、もしかしたら宿泊施設を利用する以外の新しい現地ならでは出来事が起こるかもしれない。

広がりについては、ソーシャルネットワーキングサービスを作り上げることで、世界中にAirbnbサービスを爆発的に広めることができる。

 

まとめ

さすがというか、やはりというか、ミッション→ビジョン→サービスの流れが一本の軸として出来上がっていた。この軸からブレさせないことが、結果としてサービスを洗練させ、成功を収める秘訣なのだろう。個人的には、ミッションが「現状の問題を解決する型」ではなく、自分たちが価値があると信じているものを提供したい「価値押しつけ型」であったことは、大きな発見であった。この違いについて次は書いていければと思う。